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すてきなブロガーのおすすめ記事から、ちょっと耳寄りな情報まで。エキサイトブログ編集部が、あなたのブログライフをもっと楽しくする話題&ブロガーをご紹介!日々の話題といっしょに、おうちカフェ感覚で、ほっこり気分をお届けします!

FU-KOさんの新刊『毎日着たい 手づくり服』ほか著作本のご紹介!

京都の古い町屋に住み、かわいいおふたりのお子さんとの何気ない日々と、手作りを楽しむ暮らしをつづった、「FU-KOなまいにち。」のFU-KOさん。笑顔がたくさんあふれるゴンちゃん&まめぴーちゃんの愛らしい写真とともに、シンプルながらとても上質でセンスのよい手作り服が人気を呼んでいます。
前回のピックアップブロガーでもご紹介させていただきましたが、子育ても手作りも自分らしく楽しむFU-KOさんのあたたかくて前向きなお人柄がインタビューからも感じられ、ますますファンになった方も多いのではないでしょうか。

そんなFU-KOさんは、2014年の3月に『作ってあげたい、女の子のお洋服』というソーイング本を出され、今年の4月には新刊『毎日着たい 手づくり服』を出されました。それにちなんだ個展も先日開かれ、好評だったそうです。出版&個展の成功、おめでとうございます!そこで、今回は、新刊『毎日着たい 手づくり服』のご紹介とともに、出版にまつわるお話や感想、今後の著書の話題などもインタビューさせていただきました!

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エキサイトブログ編集部:2015年4月に新刊『FU-KO basics.毎日着たい、手づくり服』という本を出されましたが、ソーイング本を出版されたいきさつや感想は?
FU-KOさん:私が委託販売をさせていただいていたネットショップのページと、ブログ「FU-KOなまいにち。」をたまたま日本ヴォーグ社の方がご覧になったことが最初の出版のきっかけでした。
その後、同社から出版されていた手芸専門誌『ソーイングポシェ』(現在は休刊中)に、自宅とアトリエの取材に来ていただいたのですが、その際の読書はがきに、「ぜひソーイング本を出して欲しい!」というお便りが、びっくりするほど集まったと担当さんがおっしゃっていました。きっとブログを見て いてくださった方やネットショップのお客さまが送ってくださったのだと思います。本当にありがたいことです。

一冊目は第二子を出産し、落ち着いた頃に製作をスタート。これまでネットショップやブログでご紹介してきて好評だったアイテムをメインに本作りをさ せていただきました。
ありがたいことに一冊目の売れ行きがとてもよく、二冊目を望むお声がたくさん寄せられたので、おかげさまで今年二冊目となる大人服の本『FU-KO basics.毎日着たい、手づくり服』を出版させていただきました。
きっかけは自分の娘のための素人ハンドメイド、そしてネットショップで細々と販売を続けていただけでしたので、オリジナルパターンが本となって発表されることに正直不安はありましたが、「ずっと買えなかったけれど、これでやっと我が家にFU-KOさんの服がやってきました!」と言っていただいたときは、とてもうれしかったですね。

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エキサイトブログ編集部:この本はどのような内容に仕上げていらっしゃるのでしょうか?
FU-KOさん:タイトル通り、特別なおしゃれ着ではないけれど、「毎日着る服こそ上質で、シンプルなデザインを長く着たい」。そんな私自身の服へのこだわりを表現したつもりです。
とはいえ、私は洋裁の専門的な勉強をしておらず、技術に乏しいため、あまり複雑なデザインは作れません。だからこそ、生地の良さを生かし、シルエットを美しく出せるよう、シンプルで作りやすいパターンを試行錯誤しました。
試作品は必ず日常生活で実際に着用してみて、少しずつ手直しをしながら完成させていきました。昔から長く愛される定番のデザインが多いので、年齢を問わず着ていただけるものが多いのではないか、と思います。実際、お客さまの中には、おばあちゃん、お母さん、お孫さんの三代に渡ってお揃いを楽しんでいる、という方もいらっしゃって、とても感激しました。
使用した布の情報や、生地選び、作り方のワンポイントアドバイスも紙面の許す限り入れ、工程もできるだけ詳しく載せました。型紙の写し取りのときにスムーズに作業していただけるように、重ね書き型紙の中にその作品のパーツがどこにあるか、地図を入れたのですが、これもとても好評だったように 思います。

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エキサイトブログ編集部:本を出されるにあたり、苦労されたことも楽しいこともあったと思いますが、どんな点が、いちばんやりがいがありましたか?
FU-KOさん:「FU-KOさんらしさをめいっぱい詰め込んでください!」とデザインやコーディネイト、撮影場所などすべてお任せいただいたので、本作りのすべてが楽しかったです!ロケはすべて京都で、町家の風情ある風景や、大好きなお店の一角などをバックに撮影させていただいました。
作っていただくときにシルエットなどが確認しやすいように、アクセサリーやバッグなどのコーディネイトはシンプルにしなくてはいけなかったので、いろいろなパターンの着こな しを提案したくて、ブログでも時々手作り服のコーディネイトをご紹介させていただいています。
製作期間はおよそ半年間で、子育てや日常のことをこなしながらの作業はかなりハードでした。
企画からラフデザイン、生地の選定などに1~2ヶ月、製作に2ヶ月、コーディネトや撮影などに1ヶ月。その後試作と校正に1ヶ月かけて出版に至りました。冬だったので、途中で子どもが熱を出すことも多く、思わぬトラブルもあって作業が思うようにいかない場面もあり、ひやひやしました。

一冊目の本は娘が、二冊目は私自身がモデルを勤めたのですが、ほとんどのロケが真冬の屋外だったためすごく寒かったです(笑)。しかも、一冊目の本ではスタイリストさんもつけなかったので、私自身がスタイリストとなって、当時9ヶ月だった息子を背中におんぶしながらすべてのロケに同行しました。でも、今となってはそれらすべてひっくるめて楽しい思い出になっています。

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エキサイトブログ編集部:いちばん“自分らしさ”を出すために、こだわった点は?
FU-KOさん:一冊目の本を作り始めた当初は、洋裁本でよくあるようなハーフのかわいいモデルさんに、素敵な東京のスタジオでかっこよく撮っていただくつもりでした。でもそれだとFU-KOらしさが出ない気がして、担当さんと相談しました。
私の服のコンセプトが「着る人の魅力を引き出す」シンプルで素朴なデザインなので、美しいハーフモデルさんより、普通の子が着たほうがしっくりくると思ったんです。それなら、「素人モデルさんを起用する?」「いっそモデル着用はやめる?」…などいろいろと悩んだ結果、当時6歳の娘の「ゴンちゃん に着てもらいましょう!」と担当さんがおっしゃって…。
自分の娘をモデルにするなんて、親ばかにもほどがあるよー!と最初はお断りするつもりでしたが、ブログを読んでくださっている方は「ゴンのファン」と言ってくださる方も多く、目立ちたがり屋のゴン自身も乗り気だったので(笑)、これも記念になるかなあ…と思い、娘にモデルになってもらうことを決めました。そもそも、ゴンのために作り始めた洋服だったので、今となっては流れとして自然だったのかな、と思っています。

そして二冊目を出すことが決まったとき、大人服の企画だったので「やっぱりここはFU-KOさんに!」と担当さんに言っていただき、非難覚悟で(笑)、私自身がモデルをさせていただくことになりました。今でも恥ずかしくて本屋さんの洋裁本コーナーは直視できません(笑)。
ただ、どちらの本も「着たときのイメージがしやすくて親近感がわく」とお客さまには喜んでいただき、ほっと胸をなでおろしました。

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写真はプロのカメラマンさんに手がけていただきましたが、ブログの写真を参考にしていただいて、「ニコ・パチ」ではない、日常の何気ないひとコマを切り取ったような、自然な表情にしていただくようお願いしました。
パターンの仕様は、私自身が専門用語が苦手なので、できるだけその使用を避け、初心者の方でも作れるようにできるだけイラストを増やして工程をていねいに説明するようにしました。
通常、洋裁本は本をチラ読みしたときに「難しそう」って思われないために、できるだけイラストを簡略化する傾向にあるようですが、やっぱりそれだと買ってくださる方に不親切な気がして。
「ミシンが初めてだったけど、解説がていねいだったので作れました!」と言っていただいたときは、ていねいに書いておいてよかったなあ…としみじみうれしかったです。

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エキサイトブログ編集部:改めて、FU-KOさんにとって、洋服作りで大切にしたいこと、これからの楽しみは?
FU-KOさん:ブランドを始めた当初からそうでしたが、生地の良さを引き出すデザイン。そしてシルエットと着心地でしょうか。
それに加えて、これからは生地作りや素材作りからこだわった洋服が作れたらいいな、と密かに企んでいます(笑)。
現在2歳になる息子のための服作りが楽しくて、いずれ男の子も着られるユニセックスのベビー服の本をご紹介できたらいいなと思っています。

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エキサイトブログ編集部:本に収めた記事などはたとえばどのような記事がありますか?
FU-KOさん:洋裁の実用書なのでブログに載せた記事に関連したものは特にないのですが、一部コラムで町家暮らしのこと、手作りのある生活のことをお話させてい ただいています。もともと文章を書くのが好きなので、「もっともっと書きたい!」と大量の文章になってしまい(笑)、担当さんにうまく添削していた だきました。

エキサイトブログ編集部:一冊めの本『作ってあげたい、女の子のお洋服 FU-KO basics.』(2014年3月発売)という本を出されていますが、こちらの本につきましても、どんな内容か、ご紹介ください。
FU-KOさん:前述したとおり、娘がモデルになっている子どもの服の、パターン付き洋裁本です。シンプルながら、おしゃれで女の子の魅力を引き出すFU-KOらしい服を紹介しています。ワンピースから、コーディネートを楽しめるトップス&ボトムス…など全26点。作っていただいた方から送っていただいた写真をブログにもアップしていますが、みなさんに喜んでいただけてとてもうれしく思っています。
こちらの一冊目はフランス語版も出ていますが、韓国語、中国語にも翻訳されています。遠く離れた外国でも、FU-KOのパターンで手作りを楽しんでいただける方がいらっしゃると思うと、うれしくなります。そして、二冊目のほうも中国語で翻訳が進んでいます。

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エキサイトブログ編集部:ブログのほうに新しい本のお知らせがありましたが、どのような本になるのか、ぜひお聞かせいただけますか?
FU-KOさん:これまではソーイングの本でしたが、こちらは私の初のライフスタイルブックになります。
町家暮らしのこと、手作りのこと、子育てのことをメインに、「FU-KOなまいにち」を豊富な写真付きでお届けします。
ブログでも人気のお気に入りの道具、洋服のコーディネイト術、インテリアはもちろん、素材を活かす毎日の食事のレシピや、簡単で役立つソーイング レシピなど、盛りだくさんな内容でご紹介いたします。
タイトルは未定ですが、発売は来年の1月下旬ごろになりそうです。
みなさんとドキドキワクワクを共有したいので、ブログではその製作途中のことも少し触れていきたいと思っています。
ぜひ楽しみにしていてくださいね!

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エキサイトブログ編集部:また先日、「まいにちふく展」という個展を開催され、大盛況だったようですが、見に行けなかった方に、どのような個展だったか少しだけご報告いただけるとうれしいです。
FU-KOさん:ありがとうございます!
『毎日着たい、手作り服』の出版を記念して、先日9/5に個展をさせていただきました。
場所は京都の西陣にある古い町家、「ITANOMAさん」というところにて。通常、ギャラリーはされていないのですが、友人を介してお願いし、使わせていただきました。古い建具にスタイ リッシュな家具が映える素敵な空間に、本の撮影に使用したアイテムと写真のパネルを展示。そして即売分として出品させていただいたのは大人服、子供服が合計60枚ほど。その他友人の 作家さんの真鍮アクセサリー、ガラス雑貨や木工雑貨、木版製品にお菓子、喫茶と盛りだくさんなイベントを企画しました。一部今回限定のコラボアイ テムもあり、ほぼ完売するほど、たいへん人気でした。

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洋服自体は2週間半ほどで準備しましたが、作家さんたちとの打ち合わせには数ヶ月前からスタートしたものもあり、お客さまにご紹介することができる日を心待ちにしていました。
現在、来春発売の新刊の執筆と平行して翌月に別のイベントを控えていまして、オーダーをお受けするのが難しかったので、洋服はすべて現品限りでご用意していました。そのため開店前からたくさんのお客さまがいらして、お昼ごろにはすべて完売してしまいました。
ご希望の品をお求めいただけなかったり、レジにすごく長くお待たせしてしまいご迷惑をおかけしてしまって。ゆっくり町家の雰囲気を楽しんでいただけたらと思ったのですが、混雑を気にして早々に帰ってしまわれたり…。もっとご準備できる部分もあったのでは、ご対応に至らない点もあったのでは…と反省してい ます。
それでも皆さん満足げにお洋服や雑貨を手にして帰られる姿を拝見し、がんばってきてよかったな…と疲れも吹き飛ぶようでした。本を見て、ご自分で作った服を着てこられた方も多く、終始感激しっぱなしでした。

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次回は10/4に京都の立誠小学校跡で開催される子どものためのイベント、「ちっちゃいパレード」で子ども服の即売会と小さなワークショップを、その次には12月12日から5日間、メリーゴーランド京都ギャラリーで春夏服の受注会をさせていただく予定です。
今までは子どもが小さかったこともあり、洋服の販売はネットショップのみでしたが、実際に商品に触れ、お顔を拝見しながらの販売する機会を、これから少しずつ増やしていきたいなと思っています。

エキサイトブログ編集部:最後に、あらためて読者のみなさんにメッセージをお願いします。
FU-KOさん:ずっと7年間細々と続けてきたブログですが、最近では本がきっかけで興味を持ってくださり、ブログを見てくださる方も増え、本当にうれしいことです。 私が本を通じて皆さんにお伝えしたかったことは、ただ単に洋裁のことだけではなくて、「手作りのある暮らしがこんなにも日々を楽しくしてくれるよ」 ということ。
初めての子育てに悩んでいた私が、日常に彩りを取り戻し、私らしくていねいに日々を暮らそうと思わせてくれたのが「手作り」でした。 「手作りは苦手で」とか、「子育て中で忙しいし」「買ったほうが早いわ」って思われる方も多いと思うのですが、だまされたと思って(笑)、一度やって みてほしいんです。
なんでも「やってみる」って大事なことで、やったらきっと何がしか「気づき」があります。「できた!」という達成感はもちろん、もし失敗しても「次はああしてみよう」「こうするとうまくいくかな」って、次につながるんですね。そんな自分なりの気づきと工夫が、毎日を楽しくしてくれる。次のチャレンジにつながってくると思うんです。
ぜひ多くの方に、私の本をきっかけに「手作りのある暮らし」を楽しんでいただけたら幸いです。

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エキサイトブログ編集部;ありがとうございました。

もともとは子ども服作家というFU-KOさん。「思い出に残る服」をコンセプトに、子どもならではのかわいさを邪魔せず、むしろかわいさが引き立つように、シンプルながらおしゃれな服を手がけていらっしゃいます。
そんなコンセプトのまま、大人服もシンプルながら、日々の暮らしのなかで思い出を作っていく服を…という気持ちがこめられています。
FU-KOさんが長年愛用している服や昔ながらの定番服をヒントにデザインしたり、手直ししたり、育ててきたパターンばかり…。流行りの服より、世界でたったひとつの愛着ある服を…。
そんな服がクローゼットにあればきっと同じような毎日がきっと楽しくなるはず…。
あなたのもとで、そんな一枚ができあがりますように…。
という思いをFU-KOさんはこの本につづっています。

私も見せていただきましたが、そんな思いがこめられた一着、一着はどれも、FU-KOさんのやさしさやぬくもりが伝わってくるようです。ふだん手作りはほとんどしていませんが、私も時間に余裕ができたらぜひトライしてみたいなと思いました。その前にちゃんとしたミシン買わないと…ですが(苦笑)。
町家にしっくり溶け込むような着こなし写真がとても味わい深く、どことなく写真集のような雰囲気もあるので、眺めるだけでもFU-KOさんワールドが伝わってきて楽しめますよ。
みなさんもぜひFU-KOさんの著書やブログを参考に、自分らしい手作り生活、楽しんでみてはいかがですか~。

★FU-KOさんの著書はこちら。

作ってあげたい、女の子のお洋服 FU-KO basics. (Heart Warmimg Series)

美濃羽まゆみ / 日本ヴォーグ社



FU-KO basics.毎日着たい、手づくり服 (Heart Warming Life Series)

美濃羽まゆみ / 日本ヴォーグ社



★FU-KOさんのブログ「FU-KOなまいにち。」はこちら。
by blog_editor2 | 2015-09-16 13:55 | ■ブロガーの本・出版情報