地中海に面した美しい風景と美食が揃ったイタリアのシチリア島から、おいしい食卓と旅レポを届けてくれるブログ「
幸せなシチリアの食卓、時々旅」のlatavolasicilianaさん。イタリア料理人・パティシエを経て、シチリアに渡って学んだシチリア料理とお菓子を紹介する「シチリア食文化研究家」としても活躍されています。
旬の食材をふんだんに使ったおうちごはんからスイーツまで、latavolasicilianaさんの作る幸せな食卓は、見ている人にもおいしい幸せをおすそ分けしてくれると評判です。
そんなlatavolasicilianaさんは、これまでも「シチリアのおうちレシピ」(講談社)、「シチリアの伝統菓子とマンマの手作り菓子」(誠文堂新光社)という著書を2冊出版されていますが、この夏、3冊目の著書『イタリア菓子図鑑』を出版されました!
イタリアといえば、ティラミスやパンナコッタ、ジェラートなど誰もが知るスイーツの発祥地としても有名ですが、それ以外にもビスコッティやパンドーロなどの焼き菓子も豊富だというのは知っていましたか?
イタリアの伝統的な焼き菓子は、見た目の素朴さとともに食べ飽きないおいしさがあり、なかにナッツやドライフルーツ、フルーツの砂糖漬け、とうもろこしや麦などの穀類を多く使っています。
そして、土地が変われば工程が変わり、一見見た目が似ていても地方によって名前が変わったり、生地の中身が違い、その味わいは奥深いものがあるようです。
イタリアは長靴のように南北に細長いため、郷土菓子もその土地土地の風土や特産物、歴史に基づいた由来や特色があるそう。そんな地方ごとに独自の文化があるのが、イタリア菓子の面白いところ…というわけで、latavolasicilianaさんは、北から南まで、地方(州)ごとに107種類のイタリアンドルチェの、お菓子の由来とレシピを丁寧に解説しています。
たとえば、北部では日本でも人気のティラミスやパンドーロ、パンナコッタ、パネトーネなどを。中部ではイタリアンレストランの定番ズコット、南部では日本でサバランでおなじみのババなど。シチリア島の名物として、リコッタクリームたっぷりのカンノーロなど…。
イタリアン・ドルチェの魅力が見開きごとに紹介されているので、初めてのお菓子に新しい発見を覚えたり、お気に入りを見つけたり…といろいろな楽しみ方ができます。
お菓子を通して、イタリアやヨーロッパの歴史がわかり、レシピを見ながら実際に作って楽しむこともできるという、楽しみが2倍の一冊。
美しい写真からもイタリアを感じられるフォトブックのようなので、イタリア好きの方&お菓子好きの方はぜひ手に取ってみるといいでしょう。
著者のlatavolasicilianaさんからもメッセージをいただいたので、ご紹介します。
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*latavolasicilianaさんからのメッセージ*
星の数ほどあると言われているイタリア郷土菓子。
イタリアは古くから文明が栄え、また南北に細長いため気象条件も様々で収穫される食材も様々。
色々なことが重なってたくさんの伝統郷土菓子が生まれました。
見た目は茶色くて地味な菓子ばかりですが、頬張ってみるとその美味しさにびっくり!
さすが食いしん坊のイタリア人、と思わずうなってしまいます。
本書では、107種の伝統菓子を厳選し、1つ1つの菓子のストーリーとレシピを書き上げました。
イタリアの地方の説明、材料のこと、歴史のこと、などなど、菓子のみならずイタリアについても色々と知って頂けるよう、プチ情報も充実です。
240ページの中に「イタリア菓子図鑑」という名に恥じないよう、情報をこれでもか!というくらいたくさん詰め込みました。
レシピも日本でも作れるように微調整を繰り返しました。
とっても簡単に作れる菓子から、ちょっと手の込んだものまで、初心者から上級者の方まで色々な菓子にチャレンジして頂きたいです。
私が料理の世界に入ったころにはまだまだ「イタリア菓子」は日本には知られていない存在でした。
その後、ライフワークとしてもイタリア菓子を研究してきた私にとっては、私の料理人生の集大成のような1冊です。
コロナ禍でおうち時間が増えている現在、レシピブックとしても、読み物としても楽しめる1冊です。
現在はイタリアに旅行をすることができませんが、この本を読みながらイタリアに心を馳せ、旅している気分になって頂けるかと思います。
そしてイタリアに安心して旅ができる日が来たら、本書を片手にイタリアでお菓子の食べ歩きをしてもらえたら嬉しいです!
エキサイトブログでは、私がイタリア留学を始めた2004年より日常生活を綴っております。
私が住むイタリアの南の島、シチリア島より、イタリア人も憧れる美味しい食、美しい風景など、シチリアの雰囲気を楽しんでいただけるよう、写真も多くアップすることを心がけています。
ちょっと一息付きたいときに是非ご覧くださいね!
イタリア好きの皆さん、お菓子好きの皆さん、そして食べる事大好きな皆さん、多くの方に「イタリア菓子図鑑」やブログを通じてイタリアの風をお届けできたら嬉しいです。
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『イタリア菓子図鑑 お菓子の由来と作り方―伝統からモダンまで、知っておきたいイタリア郷土菓子107選』
著者/佐藤礼子(latavolasicilianaさん)
出版社/誠文堂新光社
定価/2750円(2500円+税)
▼その他こちらの本も出版されています。
▼latavolasicilianaさんのブログはこちら。
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