2021年 02月 24日
【新刊のご紹介】PieniSieniさん『立体刺繍の花と蝶々』
花びら一枚一枚、羽ひとつひとつに息を吹き込むように、細部まで手をかけて生まれた数々の作品は、ハンドメイドの域を超えた芸術品のようだと評判です。
そんなPieniSieniさんのていねいな手仕事ぶりが伝わるブログ、「フェルタート(R)・オフフープ(R)立体刺繍作家PieniSieniのブログ」は、ハンドメイド好きにはもちろん、アートを楽しみたい人たちにも注目を集めています。
PieniSieniさんはメディア出演や展示会、講師活動のほか、これまで多くの作品集を出版されていますが、今年の1月17日に待望の新刊を出されました。

タイトルは『フェルトと刺繍糸で作る、美しい24の風景 立体刺繍の花と蝶々』。その名のとおり、花と蝶々を立体刺繍で表現した本となっています。
こちらの表紙を見ただけで、中のページを開くのがワクワクしてきますが…。今にも飛び立ちそうな蝶々と、摘んだばかりの花のイメージをめざして作られたというPieniSieniさんの作品はまさに本物のようで驚きます。

PieniSieniさんは、刺繍枠を使わないオフフープという技法による新しい立体刺繍を考案したことでも知られていますが、今回の作品はすべてそのオフフープ技法で作ったそう。フェルトを芯にし、その上から美しい刺繍糸を重ねて刺繍しているため、立体的でふっくらと厚みのある作品となり、思わず手で触ってみたくなるほどリアルで美しい仕上がりとなっています。
通学路の道端のタンポポやシロツメクサ、母が育てるバラやランなど。
そしてそこに集まってくる昆虫。
花や昆虫はいつでも私の生活の中にあるものでした。
そして母はよく「植物は素晴らしいデザイナー」と言いながら花を楽しんでいました。
子どもの頃の私はその言葉の意味を考える事もしませんでしたが、今はそんな母の言葉と共に植物の後を追いかけながら作品を制作しています。
本の通りに制作する必要はありません。
あなたの心の中にある思い出やイメージで立体刺繍を楽しんで頂けたら。
それが私にとり一番の幸せであり、願いです。
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